経済リレー 2007 12 21
リレーというと、運動会を連想するでしょうが、
経済(景気回復)にも、リレーがあるのです。
一 企業収益の改善(リストラ等による)
↓
二 株価の上昇(→資産効果)
↓
三 消費者心理の改善(→消費の拡大)
↓
四 企業収益の拡大
↓
五 給与所得の増加
↓
六 個人消費の本格的な回復
今の日本は、「四」で止まっていると思います。
「二」の資産効果によって、一時的に、個人消費は、よくなったでしょうが、
「五」がなければ、やがて、個人消費は、失速するでしょう。
「二」の「株価の上昇」は、いつまでも続くものではありません。
高度成長時代の株価のように、
右肩上がりで、いつまでも上昇すると思っていませんか。
現代の株価は、不確実性の時代を迎えたと言えるでしょう。
あくまでも、「二」の資産効果は、呼び水のようなものです。
消費者行動 2007 11 3
最近、ガソリンや食料品の値上げのニュースが相次いでいます。
それは、原材料である石油や小麦粉などの高騰が原因でしょう。
さて、消費者は、どう行動するか?
「給与所得」も「利子所得」も増えていない現状では、
単純に考えれば、消費者は、「買い控え」という行動を取るでしょう。
あるいは、「平日は、発泡酒を飲んで、
ビールは週末だけ」というような行動を取るでしょう。
これも、買い控えの変形でしょう。
もちろん、給与所得や利子所得が増えなくても、
個人消費が好調になる場合があります。
それは、株価や不動産価格の上昇による「資産効果」です。
企業収益の改善→株価上昇(資産効果)→消費者心理の改善(消費の拡大)
「これで解決」と思ったら間違いです。
基本的に、資産効果というものは、あくまでも「呼び水」のようなものです。
上記の矢印で書いたものには、続きがあるのです。
→企業収益の拡大→給与所得の増加→個人消費の本格的な回復
このように続いていく必要があるのです。
いつまでも資産効果に頼ることはできないのです。
さて、どうする?
まさか、アメリカのように「錬金術」をやるわけにはいかないでしょう。
錬金術とまではいかないけれど、資産運用で収入を増やすのか?
貯金民族である日本人が、上手に資産運用できるか?
文化の違い culture gap 2003 6 23
今日(2003年6月23日)の日本経済新聞には、このような記事があります。
「住宅担保に消費者ローン」
「家計、金利負担増の懸念」
「アメリカで、住宅を担保にした消費者ローンが急増している。」
「ただ、同ローンは大半が変動金利であるうえ、住宅バブル頼みの色彩も強い。」
「ホーム・エクイティ・ローンと呼ばれる同融資は、
住宅の評価額から住宅ローンを除いた部分を担保にするもので、使途の制限はない。」
これを読んで、さすがに日本人は違和感を感じるでしょう。
このような「アメリカの借金文化」には、ついていけないと感じるでしょう。
住宅の評価額が下がって、金利が上昇すると、どうなるか。